|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
副腎とはフェレちゃんが生きて行くために必要なホルモンを分泌するところです。特に問題になってくるところは副腎皮質の中にある網様層で性ホルモンが出るところです。またこれが過剰に分泌されることによりいろいろな症状が発現して来るのです。 原因は六週齢以前の避妊または去勢手術です。人間にたとえると幼稚園児のときに性腺を切除してしまうので、成長する過程において必要な男性ホルモンや女性ホルモンが必要になり、脳の中にある下垂体という場所から代わりにたくさん作りなさいと持続的な指令がいくからではないかと考えられています。速いものでは一歳すぎて間もない避妊された雌で発情兆候である外陰部が腫脹してくるものもいます。このように一歳からあらゆる年齢で見られる病気ですが、特に3歳以上の中年齢で効率に発症し、どちらかといえば雌のほうが多いようです。 |
![]() 雌の外陰部の腫れ |
![]() シッポの付け根からの脱毛 |
![]() 全身へ進行 |
|
| ↑ページトップへ |
| 過形成および腫瘍化した副腎組織が性ホルモンであるエストラジオールと17-OHプロジェステロンおよびアンドロステネジオンなどが過剰に分泌され様々な臨床兆候を発症していると考えられています。また副腎腫瘍や過形成になる原因と考えられるのは、上記した早期の中性化手術と室内飼育における長時間の光照射刺激が関係していると考えられています。 |
| ↑ページトップへ |
| 臨床兆候以外に触診、X線検査、血液検査でできる性ホルモン検査(エストララジオール、17-OHプロジェステロン、アンドロステネジオン)や超音波検査では副腎の形態や大きさを見て異常を判定しています。また女の子の場合は排卵誘発剤であるHCGの投与により卵巣の残存を確認することもあります。なお摘出手術した場合は病理組織検査を持って確定診断します。 |
| ↑ページトップへ |
|
内科的と外科的治療があります。高齢(6歳以上)であったり、副腎疾患により衰弱が激しい場合やほかにリンパ腫やインスリノーマなどの疾患が併発していたり、副腎が腫大摘出困難の場合または飼い主さんが手術を希望されない場合は内科的治療を選択します。 治療には酢酸リュープリン注射による治療が一番効果的かつ安全だと考えられます。効果のあるフェレちゃんでは早い子で2〜3週間ぐらいで外陰部が小さくなったり、皮膚が青色に変色した後は発毛が認められたりします。 他にはアンドロゲンレセプターブロッカーであるビカルタミド(カソデックス80mg)やフルタミド(オダイン125mg)の投与やメラトニンなどの治療もありますが酢酸リュープリンほどの効果は期待できません。 外科的治療は若いフェレちゃんや内科的治療で反応しないもので選択され、方法は左副腎の全摘と安全を考慮して右副腎における凍結療法を行いますが最近右副腎で再発するフェレちゃんがいるためヘモクリップ(血管止めクリップ)を使用して、部分的または全摘出手術を実施しています。今のところ経過はみな良好です。 |
| ↑ページトップへ |
| フェレちゃん達には非常に感染力が高い伝染性の下痢症が存在し、これはグリーンウイルス感染症またはECE(Epizootic Catarrhal Enteritis):流行性カタール性腸炎と呼ばれています。 |
| これは腸管から栄養や水分を吸収する繊毛を破壊してしまうコロナウイルスが原因ではないかと考えられています。 |
| ↑ページトップへ |
|
このウイルスの感染率は90%以上で致死率は5%と言われており感染力が非常に高く、他に慢性経過をたどるフェレちゃんも多いです。またおそらくほとんどのフェレちゃんがECEのキャリア(臨床症状がなくてもウイルスを排泄し感染源になる状態)になります。分かっていることは潜伏期間(感染して発症する期間)がおそらく1〜2日間で非常に短く、感染するとまず緑色の下痢が起こり中には発熱したりまたは嘔吐したりし、さらに重篤なケースでは粘血便が起こり脱水状態に陥る子もいます。一旦臨床症状が消失しても、その後拒食症から体重減少に陥るフェレちゃんも多いので介護が大変になるかもしれません。 もし多頭飼育している場合おそらく全てのお家のフェレちゃんに感染してしまっているでしょう。 しかし感染しても無症状または1〜2日程度の軽度胃腸障害で落ち着いたり、感染しても直ぐに症状が出ずに体の調子が悪くなったときたとえば風邪あるいはストレスなどにさらされたときなどに発病することもあります。 |
| ↑ページトップへ |
|
残念ながら現在生存中の確定診断は内蔵細胞を採取して検査を行うしかなく、非常に困難です。 各種症状の総合的な見地からの診断となります。 |
| ↑ページトップへ |
| 下痢などの各症状に応じた対処療法が基本となります。 |
| ↑ページトップへ |
| 感染経路に関しては人間が感染しているフェレちゃんと接することによりウイルスを持ち帰ることもあるぐらい伝播率が高く、つまり他のフェレちゃん(キャリア)との接触や間接的に人間を介しまたは新入りのフェレちゃんを迎えた時などがおおいです。また外見上治癒したかに見られても保菌者になり、その後4〜6ヶ月程度はウイルスが排泄されているので気が付かないうちに被害が拡大しているようです。この様に若くて体力のあるフェレちゃんならうまく乗り切ることができるかもしれませんが副腎疾患やインスリノーマおよびリンパ腫などの基礎的疾患がある仔や老齢のフェレちゃんなどは抵抗力が弱まり、死に至るケースもあります。ECEは多頭飼育している御うちでは一度は経験する病気の一つです。 |
| ↑ページトップへ |
|
貧血とは体内の赤血球が少なくなった状態を言い、赤血球は酸素と二酸化炭素を運搬し、体内の赤血球が減少すると、可視粘膜の蒼白(口腔や鼻鏡および手の平など)、活動の低下、無気力になり遊ぶ時間が短くなったりし、少ない赤血球で酸素を全身に供給する為に心拍数の増加(頻脈)や呼吸速拍も認められるようになります。また貧血を大きく分類すると、再生性貧血と非再生不良性貧血に分けられます。 非再生性貧血は網状赤血球の増加が認められない貧血です。フェレちゃんでよく見られるものに、外陰部の腫脹を伴う副腎疾患や持続性発情に伴うエストロゲン中毒などがあります。また再生性貧血は骨髄による赤血球生産機能に異常がなく、原因が出血と溶血によるものがあります。 今回は溶血性貧血について記述します、免疫介在性貧血とは何らかの原因によって自身の赤血球の表面の膜に対する抗体が作られた結果、赤血球が破壊されて生じる貧血を言います。原因としては赤血球膜に対する細菌またはウイルスの感染、手術後のストレス、抗生剤、リンパ腫などがあります。また赤血球が破壊される機構として脾臓または肝臓で破壊される血管外溶血と激しい黄疸を伴う血管内溶血があり、フェレットちゃんは前者が多いと思われます。 |
| フェレット(ニュージー)、オス、3歳8ヶ月、体重1350g、嘔吐と食欲不振、元気消失で来院、血液検査およびエコー検査にて胆管閉塞が疑われ入院する。 |
|
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
| 3日目にTBILが22.6に上昇、状態が悪化するが、内科的治療にて一旦はTBILが1.5まで下がりよくなるが12日目にTBILが8.7になり再度閉塞が疑われ14日目に胆管閉塞の手術を実施する。術後3日目にはTBILが1.6まで下がったが発熱とRBCの低下とWBCの上昇が起こりまた抹消血液塗沫で再生性貧血像を呈したため、術後のストレスおよび感染によるIHA(免疫介在性溶血性貧血)をうたがいステロイドとシクロスポリンの投与開始をする。投与4日目でRBCの上昇がみとめられた。その後免疫抑制剤を減らしながら1ヶ月かけて中止する。術後4ヶ月再発は認められていません。このように術後のIHAの合併症が多く認められ中には輸血の必要な患畜も認められる。 |
|
|
||||||||||||||||||||||||||||
| ↑ページトップへ |
| インスリノーマは膵臓(すい臓)のβ細胞(インスリンを分泌する細胞)の腫瘍で高齢のフェレットに多く見られる疾患です。インスリノーマになると腫瘍化したβ細胞は多量のインスリン(ホルモンの一種で血糖値を下げる。)を分泌します。そのためインスリノーマになると過剰なインスリンにより慢性的に低血糖を起こすようになるのです。 |
|
一般的には低血糖の症状はぼんやりと宙を見つめたり、多量のよだれを流したり、後肢が弱くなったり、吐き気をもよおしたり、ぐったりして活発さがなくなったりします。この病気になると、食欲は正常である場合と低下する場合がありますが、体重の減少が見られます。 空腹時の血糖値が20〜40mg/dlにまで進行すると、昏睡状態や発作を起こすこともあります。症状は全てのインスリノーマに見られるわけではなく、低血糖の典型的な症状を示さなかったり、飼い主が気づかない程わずかな微候しか示さなかったりする場合もあります。 また、中には副腎疾患を併発している場合もみられます。 |
| ○食事療法による血糖値のコントロールを心がけること。 フェレットバイトなどの甘いおやつを与えると、血糖値が急上昇し、その結果、反動で低血糖を引き起こすようになるため、緊急時以外は与えないようにすること。 ○痙攣(けいれん)、発作時の緊急対策としてシロップ(ブドウ糖など)を常備しておく。 病気が進行すると痙攣や発作が見られるため、ブドウ糖を歯肉にすりこんで応急処置をする。 ○血糖値の定期チェックを行い、薬の投与量を調節する。 |
| ↑ページトップへ |
| スタッフ|設備案内|交通案内|フェレットについて|フェレットの病気|犬猫のトリミング|犬のしつけ|ウサギの病気 |
| Copyright Oohashi Animal Clinic. All Rights Reserved. |